皆さんはアルビノや白変種ってご存知ですか?
どこかで聞いたことがあるかと思います。
サーカスでよく見る「ホワイトタイガー」や「全身が白いクジラ」なんてのもアルビノや白変種の動物ですね。
全身が真っ白で瞳は赤いなどの特徴から、美しく神秘的なイメージがあります。
これは遺伝子の異常によって起きているもので、野生で産まれてしまったアルビノは、そのあまりにも目立つ見た目から生存することは困難。
が、しかし。
野生では淘汰される対象ですが、人間側からすれば 「神の使いだ!」 と騒がれるなど興味の対象です。
生まれる確率も低く、レアなのもアルビノの美しさに拍車をかけていますねー。
さて、この記事では、アルビノや白変種で生まれた「鳥」のみをまとめてみました。
と、いきたいところですが…。
「その前に、アルビノと白変種の違いってなんなの?」
という人がほとんどだと思うので、そこのところをサラッと説明させてください!
大きな違いはないので、「ふ〜ん」くらいのノリで聞いてね。
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アルビノと白変種の違いは?
『アルビノ』は突然変異種
アルビノはメラニンを作り出すことができない遺伝情報が欠如した個体のことを指します。
色素がないので、目の色も赤色になります。
そう聞くと「早死にしちゃいそう」「身体が弱いのかな?」といったイメージを持ちますが、体色の遺伝子がバグっているだけなので体色以外は他の個体と変わりがありません。
ですが、野生でアルビノの動物は目立つので、生存率が低いのは容易に想像がつきますね。
アルビノが生まれる確率は種類によってさまざまですが、なんと約10万分の1ほど!
どんな動物でもアルビノ種が生まれる可能性はあり、人間にもアルビノで産まれた方がいらっしゃるんですよ。
例→アルビノのワニ、アルビノのクジラ など
『白変種』は生き残るための正常な進化
続いて白変種です。
こちらは色素の減少によって体毛や皮膚が白くなった動物のことです。
白変種は色素が少ないだけで、メラニンを作り出すことはできます。
よって、目の色は黒いままとなっています。
アルビノと決定的に違う点は、「天敵から身を守るために自ら進化していった」ということ(諸説あり)
動物は生存確率を上げるために、生息環境に合わせた保護色になっています。
周りが雪に囲まれた場所に生息していたならば、体毛は白いほうが有利ですよね!
進化の過程で『白変種』というものが生まれ、その遺伝子が現在まで残っているという説が有力です。
例→ホワイトタイガー、ホッキョクグマ など
突然変異種!『アルビノ』の鳥3選
では、アルビノと白変種の違いもわかったところで。
まずは発見された超レアなアルビノの鳥を3種類ほどご紹介します!
会える確率は高いかも!?アルビノのハト
最初にご紹介するのはアルビノのハトです!
「鳩が出てきたーー!!」の手品でお馴染みの白いハトいますよね。あれはアルビノじゃなくて【ギンバト】という種類なので間違えないように!
今回は街中でよく見る【ドバト】のアルビノの例を見ていきます。
皆さんは、ドバトの群れの中に変わった色をした個体を見たがことがありますか?
そもそもドバトは、人為的に様々な配色が作られたものが今ではごちゃ混ぜになった種類です。
ですから、セキセイインコとまではいかないものの、いろんな模様、カラーのドバトが見られるんですよ。
ドバトは通常グレーの色をしていますが、茶色や黒ブチ、ミルキーな色など、意外とたくさんカラバリがあります。
ただの白っぽいハトもいます。
そうなると、アルビノとの違いがわからなくなる問題が発生してしまうのです!
見分ける方法は、目です。
目をよーくみてみましょう。色素がないのがアルビノの特徴なので、真っ赤な色をしていたらアルビノに間違いありません。おめでとう!
と、こんな感じでドバトのアルビノは探す難易度が高めかもしれません笑
お暇な方はアルビノドバト探し、いかがですか?
もはやカラスじゃない?アルビノのカラス
羽、足など体全体がまっしろです。
目は透き通るような赤色で、間違いなくアルビノの個体ですね。
クチバシも透明なピンク色をしていて、全体的にミルキーで可愛い!
白と黒って対極の色だし、もうカラスの面影なしです(笑)
発見例はあまりなく、やはり白い体は目立ってしまうため、襲われて発見されにくいのかもしれないですね。
発見されたのはハシボソガラスの例が多いですが、他にもわたしたちが普段よく目にするハシブトガラスでもアルビノは存在するかもしれないとのことです。
希少なため保護施設や動物園(上野動物園など)で飼育されていたりします。
アルビノのセキセイインコ
こちらはセキセイインコのアルビノです。
「あれ?アルビノってレアなのに、セキセイインコのこの羽色はよく見るなぁ」
って思った方いませんか?
ちょっと解説させてください。
セキセイインコにはたくさんの種類があることはご存知かと思います。
色とりどりな柄が特徴的なインコですからね。
実は、このたくさんある羽色は、ほとんどが品種改良によって生まれたものなんです。
このアルビノも例外ではありません。
たまたま突然変異で生まれた白いインコの遺伝子をあーだこーだいじって、人為的に確立させた種です。
つまり!セキセイインコのアルビノは、突然変異で生まれたわけではなくて、人間の手によって作られた種類である
ということをおさえておきましょう。
それでもアルビノにかわりはないため、入手するのは困難です。
セキセイインコの種類について詳しく知りたい方は、下の記事で扱いましたのでどうぞ!
ゆめかわ・激レア・ブサカワまで!?豊富なセキセイインコの種類まとめ身体は白くて目は黒い。珍しい『白変種』の鳥2選
続いて、白変種の鳥から2選!
美しすぎる!真っ白のクジャク
インドクジャクの白変種、それが【シロクジャク】です。
種として確立されていて、ちゃんとした名前のある白変種ですね。
インドなどの東南アジアに生息していて、民家や耕地に現れます。
インドではクジャクは神聖な生き物とされ、仏教の神にも孔雀をモチーフとしたものがあるほど。
なかでもこのシロクジャクは美しすぎる見た目から、現地の人々から神聖な鳥として保護されています。
こちらも白いキジ同様、白変種ですのでアルビノではありません。
紛らわしいですね〜。
アルビノか白変種かを見分けるには、目の色を見ます。
アルビノはメラニン色素を作れないので、目の色は赤く透けているような見た目になります。
一方で、この孔雀のような白変種は、メラニンを作る能力は正常なので目の色はノーマルな黒のままです。
幸運の白いキジ
お次は真っ白なキジ!
なんか、別の生き物に見えますね。
あの濃い緑色の身体とは似ても似つかないです。
全身が白いキジは日本各地で目撃されていて、場所は畑や林など。
農作業をしていた人々は
「ニワトリかと思った」そうで…。
たしかに!トサカのないニワトリですね、完全に(笑)
白いキジは昔から目撃されているようです。
周知の通り日本の国鳥として親しまれている鳥ですから、当時の人々は珍しい白いキジをたいそう可愛がったことでしょう。
白いキジは幸運をもたらす鳥として飛鳥時代の元号「白雉(はくち)」にもなりました。
ですが、この白いキジは「正確にはアルビノではない」と言われているそうで、専門家によると、その正体は「白変種のオス」だそうです。
アルビノではない証拠に目が赤くないですね。確かに!
この白いキジも、シロクジャクのように種としての名前がつく日が来るかもしれませんね!
【シロキジ】とか!楽しみです。
おわりに
はい、5種類ほどアルビノ・白変種を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
珍しい個体ですので、「ナマで見たい!!」って方は展示されている動物園に足を運ぶのもいいかもしれません。
もちろん、自分の足で見つけてみるのもちょっとした冒険気分で楽しいですよね。
では、今回はこの辺で。