こんにちは!えびちです。
森の中を歩いていると、こんな鳴き声が聞こえてくることがあります。
「ホーホー…ホーホー」
「ポッポ、ポッポ」
「デーデー、ポッポー」
よく響く音に、規則的なリズム…まさに『フクロウ』の鳴き声のように感じますが…。
ちょっと待って!
それ、フクロウじゃないカモ。
じつは、こちらの3つの鳴き声のうち、下2つはフクロウとは全く違う種類の野鳥なのです。
真ん中の鳴き声がカッコウ科の『ツツドリ』。
一番下がハト科の『キジバト』でした。
ということで、この記事では『キジバト』と『ツツドリ』の鳴き声の比較と、ちょっとだけ生態も紹介していきたいと思います。
どちらも一度聞けばバッチリわかる鳴き声なので、フクロウと間違えないように覚えておきましょう!
はじめて聞いた人はフクロウだと勘違いしちゃうかも!
えびちも小さい頃、キジバトの鳴き声をフクロウだと思い込んでいました。
まさか正体はハトだったなんて!あの時の落胆は忘れません。
なんかキジバトが可哀想なんだけど。
それでは、まずはキジバトの鳴き声から聞いてみましょう。
読みたい記事にジャンプ
キジバトってどんな鳥
見た目は?ドバトとの比較
キジバトはハト目ハト科の野鳥です。
ハトといえば最も身近な鳥の一種ですが、公園でパンくずに群がるドバトとは一味違うのがこのキジバト。
キジバトの別名はヤマバトであり、その名前の通り森林や山地に生息しているハトなのです。
ドバトと見た目はどう違うノ?
首には魚のエラのような縞模様があり、ドバト特有の白い鼻コブがありません。
最も目を引くのは美しいウロコ状の翼です。
ちなみに…ドバトは、個体によって様々なカラーがありますよね。
白黒のブチだったり、チョコレート色をしていたり、アルビノのように真っ白なものもいます。
対してキジバトはこの見た目のみ!
オスもメスもほとんど同じ模様・色なので、一度覚えれば間違えることはありません。
鳴き声は「デーデー、ポッポー!」
それで?
こいつの鳴き声がフクロウに似てるって話だったけど。
その通り。
では、キジバトのさえずりを聞いてみましょう。
ダブルタップ!
文字に起こしてみると…「デーデー、ポッポー!」といった感じでしょうか。
おなかをぷーぷー膨らませてさえずる姿には愛嬌がありますね。
このリズムを6〜7回繰り返して、休憩。
少ししたらまた「デーデー、ポッポー!」をはじめます。
うん。
言われてみれば…確かにフクロウっぽいネ。
キジバトは割と警戒心の強い鳥なので、うっそうと繁った林の中や人の視野に入らない高いところ(電線の上など)で鳴きます。
姿が見えないことも相まって「これフクロウ!?」といった具合に勘違いをしてしまう人が多いんですね〜。
キジバトは鳴き声がフクロウに間違われる鳥ナンバーワンではないでしょうか。
『ツツドリ』ってどんな鳥?
ツツドリの見た目
キジバトに次いで間違われやすいのがこの『ツツドリ』。
あれ、これってカッコウじゃね?
カッコウ科の野鳥の中でも『カッコウ』『ツツドリ』『ホトトギス』の3種は「見た目」での判別がかなり難しいとされています。
こちらがカッコウ科3種の比較写真です。
鬼難易度じゃん。
そういうの俺パス!
えびちも写真を並べて「これなーんだ?」と言われたら…。
当てられる自信はないですね。
静止画では難しいですが、鳴き声を聞けば簡単に判別が可能なんです。
鳴き声は「ポッポ…ポッポ…」
カッコウの鳴き声は「カッコー」だろ?
ホトトギスは聞きなしで「特許許可局」とか言われてるよな。
ホトトギスは江戸の武将3人がどうにか鳴かせようとした鳥でした。
鳴き方は「キョッキョッ、キョケキョキョ」といった感じで、下の記事でも紹介しましたね。
ツツドリ、ツツドリ…。
コイツはどんな鳴き声?
それでは聞いてみましょう。
とてもフクロウっぽい鳴き方をしますよ。
ダブルタップ!
ツツドリは「ポッポ…ポッポ…」と鳴きます。
「よぉーーっ!ポンポン!」…といった具合で、和楽器の『鼓』を打つ音によく似ているため『ツツ』ドリとなりました。
鳴き声が非常に特徴的なので、聞こえてきたら一発でわかる鳥でもあります。
日本には夏鳥として四国以北に渡来・繁殖していますが、山林を好む野鳥のため、市街地には滅多に現れません。
さらにツツドリは目立つ場所を嫌うため、木々が密集した林内にひっそりと隠れています。
そのため「声は聞こえるけど姿が見えない…」場合がほとんどです。
うん。これはフクロウと間違えちゃうカモ。
間違い注意?フクロウそっくりな鳴き声の野鳥【2種類】|まとめ
お疲れ様でした!
この記事では鳴き声がフクロウっぽい野鳥を2種紹介させていただきました。
『キジバト』と『ツツドリ』だな。
それにしても、ハト科とカッコウ科だろ?
見た目は全然フクロウっぽくないのに、鳴き声はそっくりなんだよネ。
そうですね…。よく響く鳴き声なだけに、多くの人が間違えてしまうようです。
皆さんも惑わされないようにしましょう!
それでは、この辺で失礼します。