こんにちは。今日も鳥が大好きなえびちです!
皆さんは『ライチョウ』という鳥を知っていますか?
なんかみたことあるぞ!
真っ白でふわふわな姿、そして芸術的とも言えるその丸さから隠れファンも多いと思われるライチョウ。
最近ではあの『フェリシモ』から実寸大のライチョウぬいぐるみが発売されて、ちょっと話題になってましたね。
そんな魅力たっぷりなライチョウですが、彼らがどの県に生息していて、どんな環境で生活しているのか。
考えたことはありますか?
たしかに会ったことはないな。
どこにいるんだろう?
と、いうことで!
この記事ではライチョウの気になる生息地や特徴、種類、生活環境などをまとめてみました〜!
いっしょにライチョウのことをもっと深く知っていきましょうね!
俺も一緒に勉強するぜ!
それでは、まずは生態についてです。
▼ライチョウグッズも買えちゃう♪ 鳥好きはフェリシモをチェックせよ!
【実体験】フェリシモで鳥グッズの定期便を頼んでみた感想読みたい記事にジャンプ
ライチョウの特徴や生態
ライチョウは特別天然記念物
まず、世界にはライチョウの仲間が18種確認されています。
では日本はどうかというと、『ニホンライチョウ』と『エゾライチョウ』の2種類が生息しています。
そんな彼らですが、実はちょっと特殊な環境に住んでいるため絶滅の心配が…。
現在ではライチョウは特に貴重な種として国指定の『特別天然記念物』に指定され、保護されているんです。
今の個体数はどうなんだー?
昔は3000羽くらいいたようですが、
現在は1700羽と昔に比べて減少傾向にあるようです。
ちなみに、日本で特別天然記念物に指定された動物は、トキやタンチョウを含めた21種いますよ。
エゾライチョウとニホンライチョウの生息地
さて、先ほど出てきた『ニホンライチョウ』と『エゾライチョウ』ですが、皆さんが思い浮かべている最もポピュラーなライチョウは『ニホンライチョウ』の方です。
『エゾライチョウ』は北海道の森林にすんでいるライチョウで、見た目は灰褐色で地味。
頭にはファンキーな冠羽がありますね。
一方で『ニホンライチョウ』は本州のいたるところに分布しています。
具体的な場所を挙げてみましょう。
御嶽山、北アルプス、南アルプス…….。
ン?あれ、なんか山ばっかだな。
はい!ライチョウは山に生息しているんですよ!
それもかなり高めの。
ライチョウは森林限界をこえた高地にのみ生息しています。
このラインナップを見るに、日本では限られた高山にしかいないことがわかりますね。
人間が住めないような場所で彼らは生きているようです。
この山々は標高3000mをこえており、その中でもハイマツと呼ばれる常緑低木が生育している『ハイマツ帯』でライチョウは生活しています。
かつては八ヶ岳や白山でもその姿を見ることができたようですが、現在これらの地域では生息していません。
少しづつ生息域を狭めているのが現状のようです。
鳴き声
鳴き声はオスの場合「ガァァォォッ」といったしわがれ声。
例えるなら…カエルのような鳴き声でしょうか。
オスの鳴き声は声量も声の野太さもあります。
一方で、メスは「クックックッ」とささやくような鳴き方です。
季節で体色が変化する!?
オレ、ライチョウって虎みたいにシマシマのイメージだった!
そうですよね。
茶色でシマシマのライチョウと、真っ白でまんまるなライチョウ。
どちらが本物なんでしょう?
正解は「どちらも同じ個体のライチョウ」なんです!
ライチョウは季節に応じて極端に体色が変化する鳥さん。
夏、秋、冬と年に3回も換羽をするので、見るとき見るときで姿が違います。
その変わりようは「あれ?別の鳥?」と思ってしまうほど。
なんでそんなメンドくさいことしてるの?
イメチェンかな。
理由は、外敵から身を守るためです。
周りの環境に馴染んで捕食者から身を守る。
そのために、迷彩柄のような役割を持つ『隠蔽色』になるのです。
では、それを踏まえた上で写真を見てみましょう。
▲夏(繁殖期)の装い
5月下旬頃から、夏羽と呼ばれる繁殖期の羽衣にチェンジ。
写真は夏のオスの模様です。
メスはあまり変わりません。
▲秋のすがた
地面に落ちた枯葉や枝に馴染みやすいように、ウロコ模様のような黒茶色になります。
秋はオスもメスも暗褐色となり、両者の識別が難しくなるほどよく似た羽色となります。
▲冬のすがた
11月中旬には、ほとんどの個体が白い羽衣となって、冬を迎える準備が完了します。
まっしろふわふわライチョウの出来上がりです。
山の環境にあわせて羽の色をチェンジしてんだな!賢いぜ〜
ちなみに、日本だけでなく世界にもライチョウは生息していますが、季節で羽の色が変化するのは日本アルプスにすむライチョウだけみたいですよ。
せっかく日本にいるのですから、珍しいライチョウの衣替えを一度はみてみたいものです♪
知って得するライチョウのフシギ
実はキジの仲間
なんとな〜くウズラを彷彿とさせるデザインですが、ライチョウはキジ目ライチョウ科の鳥さんです。
実はキジの仲間だったなんて、驚きです。
キジの仲間と言われたらオスのキジを想像してしまいますが、メスのキジと見比べるとライチョウの面影を感じられます。
ちょっと違うのは「ライチョウはキジよりも一回り小さい」ということ。
体長は約37cm、重さは500gくらいです。
例えるなら「ずっしりした大型インコ」って感じでしょうか。
近づいても逃げない鳥
ライチョウはおっとりしていて「逃げない鳥」としても知られています。
実際に登山道近くで出会ったことのある方は、他の野鳥のようにパッと飛び立ったりせずにいる様子に驚いたのではないでしょうか。
その丸っこい、いかにも重そうなボディを見るに、飛んだり素早く逃げたりするのには不向きなようにも見えますよね。
ちょっとライチョウに失礼でした。
思いのほかしっかり飛びます。
なんで人間を警戒しないのかなぁ?
ライチョウの生活している環境を想像してみてください。
彼らは標高2000~3000mの山々で暮らし、日々過酷な環境を生きています。
当然人間は住むことができません。
つまり、今までライチョウは人間を見たこともないし、ましてや敵意を持って狙われることなどなかったのです。
ライチョウ側からすれば、人間を見て
「このみたことないヤツはなんだろう?」
と思っていることでしょう。
人間からすれば、動かないライチョウは写真も撮りやすいし、観察もできる。
逃げないのは大きな魅力です。
だけどライチョウは繊細な鳥さん。
人間に追いかけ回されたり触られたりして、それがストレスになって死んでしまった個体もいます。
ライチョウを見つけたら、近くで見たい気持ちをグッと我慢して、遠目から見守ってあげましょう。
モッフモフの足には役割があった!
「ライチョウのどこが好き?」
と聞かれれば、大体の方はこう答えるでしょう。
まんまるなボディ、真っ白な体色…
そしてもふもふの足です。
こちらがライチョウの足。
スゲェ!
なんだかフクロウの足みたいだなー!
シロフクロウの俺の足にそっくりだ。
あっ、ふーさんだ。
指先まで羽毛に覆われていますね。
シロフクロウとライチョウの足はとってもよく似ています。
では、彼らに共通するものはなんでしょうか?
正解は
「寒い地域に生息している」
という点!
まあ寒さ対策ってヤツだな。
足先の羽毛は特に秋〜春にかけて密になり、厳しい冬を乗り越えるための役割を果たしています。
さらに言うと、雪上を歩く際の”カンジキ“の役目も果たしているんですよ。
ライチョウが生息しているのは山ですから、冬になると雪がどっさり積もります。
となると、ライチョウほどの大きさでしたら雪にすっぽりと埋まってしまいますよね。
ところがどっこい、この羽毛があることで地面に足が触れる面積が広くなり、雪の上も難なく歩けるというわけです。
考えましたね、ライチョウ!
真っ白ふわふわ!【ライチョウ】の生息地や特徴|まとめ
今回はライチョウの生息地や特徴、種類、生活環境から気になるアレコレをご紹介しました!
ライチョウはフシギな存在ってことがわかったぜ。
キュートな容姿はもちろん、特別天然記念物、標高3000m級の山に生息、年に3回体色が変化する…。
ライチョウは魅力を挙げ始めるとキリがないほど素敵な鳥さんです。
しかし、一時は絶滅が危惧されていたこともあります。
現在も危うい立場にもあることも忘れてはいけません。
『ニホンライチョウ』『エゾライチョウ』。
日本固有の種を保全するためにも、ライチョウを見にいく際は観察マナーをしっかりと守りましょう!