こんにちは。えびちです
いつもの散歩道、通勤の合間、窓の外から聞こえるさえずり…。
我々にとって身近な存在の『野鳥』は、こちらから探さなくても目に飛び込んでくる存在です。
ちょっと面白くなって鳥たちに意識を向けてみると、意外と色・模様・大きさが似ていたり、行動範囲が被っていたりで、見分けが難しい種類が存在します。
確かに。
今じゃなんてことないけど、初心者の頃は種類を覚えるのに苦労したゼ。
今回はそんな野鳥初心者の壁ともいえる『似ていて間違えやすい身近な野鳥』たちを5選持ってきました!
「スズメに似ている鳥」や「そっくりな2種類のカラス」「メジロとウグイスの落とし穴」などなど…見分け方や生態に限らず、豆知識的な内容もご紹介していきます。
鳥が好きな人はまず覚えておきたい必見の内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
どれも一度は見たことのある野鳥のはずだヨ。
しっかり覚えて、周りに自慢しちゃいましょう!
読みたい記事にジャンプ
小型の野鳥から【3選】
『スズメ』に似ている鳥『ホオジロ』
トップバッターは『スズメ』と『ホオジロ』です。
スズメって、あのスズメ?
その通り!
おそらく野鳥の中で一番知名度があり、一般人にも広く知られているあの『スズメ』です。
「スズメなんてみんな知ってるし、間違えようがなくない?」って思いますよね?
しかしそんなスズメさんにもそっくりな鳥がいます。
それが『ホオジロ』。
この2羽は『留鳥』なので一年中出会うことができ、生息地も被り気味なのでますます混同しやすくなっています。
ホオジロの見た目はこんなカンジ。
うんうん、たしかに全体的に褐色で頭は白と黒。
羽の模様なんてそっくりです。
遠くから見たらどっちか分からないかも…!
でも、近くで見ると意外と違います。
とりあえず、ザッと違うところを文字に起こしてみました。
顔まわり&おなかの色が注目ポイントです。
大きさ(全長)でも見分けやすいですよ。
ホオジロ→16.5cm
スズメ→14.5cm
この2cmの差……。
そうでもないように見えますが、実物を見ると意外と違います。
実は全然似てない?『メジロ』と『ウグイス』
続いては『ウグイス』と『メジロ』。
上の写真を見てもらえればわかりますが、ぜんぜん似てないですよね。
なぜ間違われてしまうのでしょうか?
ウグイスといえば『うぐいす色』が連想されます。
公式のうぐいす色は下のような渋い黄緑色です。
いっぽう元となった鳥のウグイスはこんな色。
う、薄い…。
そして、よくウグイスと間違われる『メジロ』はこちら。
う〜ん、『メジロ』の方がウグイス色っぽいよナ。
ズバリ、「うぐいす色といえば?」のイメージが先行しすぎて、鮮やかで目を引く『メジロ』が『ウグイス』と間違われてしまう事件が多発しています。
本物を見たことない人はなおさらだろーな。
なんだか不憫なウグイス君でした。
みなさんも頭のイメージに引っ張られて間違えないように注意です。
ところで…「なんで本物のウグイスと『うぐいす色』がこんなに違うのか?」
個人的に気になったので、下の記事で考察してみました。
▼お暇な方はお付き合いください♪
名前までそっくり『ハクセキレイ』と『セグロセキレイ』
▲こちらの写真は『ハクセキレイ』。
ハクセキレイは駐車場や住宅地でも見かけることが多い野鳥ですから「みたことある!」って方も多いはずです。
しっぽを上下させて、セカセカ歩いてるアイツだ。
▲そしてこっちが『セグロセキレイ』です。
名前までそっくりですね〜。
『ハクセキレイ』と『セグロセキレイ』は同じフォルム&同じ大きさ&同じ動きのトリプルアタックで人々を惑わせます。
それもそのはず、彼らは同じ『セキレイ科』に属しているのです。
だから姿かたちがそっくりなんですね。
見分けるポイントは「見た目」と「生息地」です。
特に顔まわりに注目してみましょう!
ほっぺが一番わかりやすいですね。
ハクセキは「白」
セグロは「黒」です。
色にも注目!
セグロセキレイは完全に「白と黒のツートン」なのに対し、ハクセキレイはボヤッと灰色が入っています。
次に生息地をみてみましょう。
『ハクセキレイ』は警戒心が薄く生息範囲も広いので、人の近くで生活している個体がたくさんいます。
それだけ見かける機会も多いことでしょう。
対照的に『セグロセキレイ』は人の少ない郊外を好み、田んぼや河川などに生息しています。
要するに、俺らが普段見るのはだいたいハクセキレイだってこったな。
近くに川や湖がある方はセグロセキレイかもしれません。
▼ハクセキレイについては下の記事で詳しく話してます。
中型〜大型の野鳥から【2選】
ここからは中〜大型の野鳥たちから2つのペアを紹介します。
どっちもうるさい!『ムクドリ』と『ヒヨドリ』
こちらは『ムクドリ』と『ヒヨドリ』。
ヒヨドリは27cm、ムクドリは24cmとどちらも似たような大きさなのが紛らわしいポイントです。
さらにどちらも全身グレー&人間の近くに生息&「鳴き声がうるさい」で有名な野鳥と、共通点がザックザク。
逆に違うところは?
鳴き声や群れの有無に違いがあります。
電線や街路樹で「ギャーギャー」「ワーワー」しているのは『ムクドリ』。
『ヒヨドリ』は1羽でのんびり止まっていて、たまに「ヒーーヨ」と間伸びする声で鳴きます。
ムクドリは時に数百羽の大群を作って行動するので、最近しばしば問題になっていますね。
住宅街の人からは高確率で嫌われてるヨ。
ヒヨドリはせいぜい偶然集まった2、3羽で果物をついばむくらいですから、かわいいものです。
次に見た目をみてみましょう。
遠くから見たカンジはそっくり….でも、近づくと意外と違います。
こんな感じですかね。
あとは…..写真ではわかりにくいですが、ムクドリは足がオレンジ色です。
歩き方にはムクドリは「トコトコ」、ヒヨドリは「ピョンピョン」といった違いがあります。
カラスにも2種類?『ハシボソガラス』と『ハシブトガラス』
最後はあの『カラス』!
実は、皆さんのよく知る『カラス』は2種類いたのです。
こちらの写真、どちらかが『ハシブトガラス』でもう片方は『ハシボソガラス』です。
どっちがどっちか、わかるでしょうか?
間違い探しレベルじゃね。
顔まわりに注目してみてください。
あっ、クチバシの太さが違うような…?
ご名答!
正解はこうでした!
見分けるポイントは「クチバシの太さ」です。
これは名前を見てもよくわかりますよ。
突然ですが『ハシビロコウ』って鳥、いますよね。
ハシビロコウの名前を崩すと、こんな意味になります。
『ハシ(=くちばし)ビロ(=広い)コウ(=コウノトリ)』
つまり「クチバシの広いコウノトリ」ってわけです。
へー、お上手。
このように『ハシ』には「クチバシ」という意味があるんですね。
と、いうことは…?
先程のカラスたちの名前はこうなります。
『ハシブトガラス』=クチバシの太いカラス
『ハシボソガラス』=クチバシの細いカラス
▲イメージはハシブト=ガッチリ ハシボソ=シャープ
なるほどナ。
ってことで、この2羽は「クチバシが太いか細いか」で見分けましょう。
他には….生息している場所にも若干違いがあります。
『ハシボソガラス』は開けた平地や河原を好み、『ハシブトガラス』はごちゃっとしたビル街や住宅地にいるようです。
見かける頻度的には『ハシブトガラス』のが上ですね。
ちなみに、カラスのオスとメスの見分け…となると、人間の目では判別不能とまで言われているほど難しいみたいです。
カラス専門の生態研究をしている人は、ふだんの行動をじっくり観察しているので、経験でわかるそうですよ。
すごいですね〜。
自分はハシボソとハシブトの見分けもまだできません。
カラスをじっくり見る機会なんてないもんナ。
みなさんの隣人(隣鳥?)は、どっちのカラス?
よ〜くみれば簡単!初心者が間違えやすい身近な野鳥【5選】|まとめ
お疲れ様でした!
この記事では「まず覚えておきたいややこしい野鳥」を5例まとめました。
見分ける際のポイントは、はじめに顔まわりの模様、次に生息地といったところでしょうか。
よーくみれば楽勝っしょ。
今回取り上げた鳥たちは野鳥の中でもよく目にする種類ばかり。
しっかり覚えておいて、周りの人に自慢しちゃいましょう!
それではこの辺で失礼します。