こんにちは!えびちです。
皆さんは、野鳥、お好きでしょうか。
野鳥の観察や撮影をしていると、よく似た姿の鳥がいることに気が付きます。
代表的なものでは、スズメとホオジロ、カラ類、サギ類、ハクセキレイとセグロセキレイなどなど。
どれも慣れるまで見分けが難しいですが、それもまた野鳥観察の醍醐味というものですね。
これらの野鳥については、下の記事でも触れました。
今回はその中でも特に初心者が陥りやすい落とし穴である『ウグイス』と『メジロ』の違いについて触れていきたいと思います。
実は、彼らは前述した鳥たちと違って姿や模様が全く異なるのに間違えられてしまうのです。
それってどういうこと?
では、まずは写真で見比べてみましょうね。
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因縁の相手、ウグイスとメジロ
写真で見比べてみよう
うおっ!ほんとに全然違うじゃん!
ウグイスは全体的に灰色がかった薄い茶色といった色合いですが、メジロは鮮やかな黄緑色。
対照的ですね。
メジロの目元には、よく目立つ「白いアイリング」があります。
目元の白いアイリングは『メジロ』の名前の由来にもなっています。
一方のウグイスには下の写真のような白い「眉班」(眉毛みたいなの)があり、これはアイリングとは別のもの。
大きさはウグイスのオスが全長15.5cm、メジロのオスが全長11.5cmで、ウグイスの方が若干大きいんですね。
生息環境・生態・鳴き声・食性に違いはある?
見た目以外の違いには次のようなものがあります。
メジロ……全国の平地や山地の林に住む。サクラ、カキ、ウメなどの果樹でよく見られる。開けた場所を好む
ウグイス……全国の平地や山地の林に住む。姿を隠しやすい笹藪に潜むので見つけづらい
メジロ……数十羽程度の群れを作り行動する。繁殖期にはつがいに分かれる
ウグイス……一年中つがいで行動する。群れは作らない
メジロ……小さい声で「チィチィ」と鳴く
ウグイス……よく響く声で「ホーホケキョ、ホーホケキキョ」
メジロ……雑食。好物は花の蜜や果汁
ウグイス……雑食。夏場は主に昆虫。冬場は植物の種子や木の実も食べる
全く似てないのに間違えやすい鳥タッグNo. 1
因縁の相手、ウグイスとメジロ。
前項で見てきたように、見た目・模様・大きさはまったく似ていないのに、なぜか間違われてしまいます。
どれだけ勘違いされているかというと、なんと「ウグイス」と検索すると高確率でメジロの写真が出てくるレベルです。笑(ぜひやってみて)
逆に『メジロ』と検索してウグイスの写真が出てこないのは、一体なぜでしょうか?
それはおそらく「ウグイスって鮮やかな黄緑色なんでしょ?」と思っている人が大半だからです。
だからウグイスを見つけても「地味な鳥だな〜」なんて考えるだけでまさか本物のウグイスだとは思わない。
一方でメジロを見つけたら「鮮やかな黄緑!まさにうぐいす色だから、あの鳥がウグイスだ!」…….と勘違いしてしまっているのではないでしょうか。
ウグイスと勘違いしてメジロの写真をネットに上げるもんだから、検索してもメジロの写真ばかり出てくるんです。
たしかに、オレもあんな地味な色した鳥がウグイスだなんて知らなかったよ〜。
ってことはぁ〜、ぜんぶ『うぐいす色』のせい?
ということで、この2羽を語るには『うぐいす色』がキーワードとなります。
こいつがコトをややこしくさせているのは言うまでもありません。
間違えやすい原因は『うぐいす色』にあった!
うぐいす色ってホントはこんな色
うぐいす色といえば、うぐいす餅やうぐいす豆の色を想像します。
そうそう!こんな色だよな。
うぐいす餅の色は明るい黄緑色。
まさにメジロそっくりですね。
……しかし、公式で定められている『うぐいす色』は、実際はこんな色なんです。
あれれ?なんかオレらのイメージしてた色と違う!
本物のうぐいす色は、やや暗めで、緑茶っぽ〜い色を指しています。
私たちが想像していた色とは別物ですね。
こういった認識の違いが『ウグイス』と『メジロ』を誤認する原因になっているんですね〜。
本当のうぐいす色、知らなかった!
やっぱりうぐいす色は鳥のウグイスのコトだったんだな!
あれ?でもさ、鳥のウグイスってもっと薄い色してなかったか?
まだまだ本物と違う気がするんだけど…。
いい所に気が付きましたね、あび坊!
その話題はちょっと長くなっちゃうので、下の記事で詳しく触れています。
興味のある方はどうぞ!
ことわざ・時期・頻度…他に考えられる原因3つ
前項では「間違えられてしまう原因はうぐいす色にある」というお話をしました。
ですが、他にもそれらしい原因や注意すべき点があるので、ここで共有していきます。
見かける頻度
ウグイスは視界の悪いヤブなどを好むので、なかなか人前に姿を現しません。
その一方でメジロは花の蜜や果汁を食べるため、民家の庭先にもよく現れます。
親しみ深いメジロをあの有名なウグイスだと勘違いしてしまうことも。
『梅に鶯(うぐいす)のことわざ』
このことわざの意味は「取り合わせのよい二つのもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ。」
梅とウグイスを指して作られたことわざですが、実は梅の木にウグイスが訪れることは滅多にありません。
どちらかというと梅の花の蜜が好物なメジロがよく目撃されます。
どちらも春を代表する鳥
ウグイスは言わずもがな、メジロも春になると活発に活動することから、春を告げる鳥としてのイメージが定着しています。
春を感じさせるウグイスの美しい鳴き声と、鮮やかな体色で桜と相性バツグンなメジロ。
同じ時期に見られる鳥なので、混同しないように気をつけましょう。
【因縁の相手】ウグイスとメジロはなにが違う?間違えやすい理由|まとめ
お疲れ様でした!
今回は、見た目はそんなに似ていないのになぜか間違われてしまう『ウグイス』と『メジロ』の違いについて調べてみました。
生息環境や生態、鳴き声などなど具体的な違いから、ことわざ、見かける頻度、時期といったことまで見ていきましたね。
かなり詳しくまとめてたので、この記事を読めば(たぶん!)ウグイスとメジロを見分けられるようになっているはずです。
うん!オレはもーバッチリだぜ!!
早く春にならないかな〜♪
ウグイスの美しいさえずりに耳を傾け、メジロの映える黄緑で目を癒す。
どちらも春を代表する野鳥さんなので、見分けられるようになっておくと春が待ち遠しくなっちゃいます♪
それでは、この辺で失礼します。
あっ、写真をネットに上げる時は間違えないようにしてくださいね!!