こんにちは!えびちです。
「ツル」といえば…。
誰もが、頭頂部が赤くて体は真っ白の『タンチョウ』の姿を思い浮かべます。
『タンチョウ』はツル目ツル科ツル属に分類されるツルのなかま。
昔から日本に住み着き、日本人と共に生活をしてきた身近な野鳥であったため、掛け軸や絵画に描かれてきました。
現代の私たちにも「縁起のよい鳥」「神聖な鳥」として、生息地である北海道以外の人々にも広く認知されていますよね。
そんなタンチョウの存在感が大きすぎて忘れられがちですが、日本にはタンチョウ以外にも『ツル』がいます。
あ〜、知ってるぜ。
不定期にやってくる奴も含めたら、たしか全部で『7種』だな。
その中でも、毎年必ず日本に飛来しているのが『マナヅル』と『ナベズル』!
今回はこの2種について「生息地・見た目・個体数」などを詳しく調べてみました。
それでは、サクッとみていきましょう!
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日本のツル『マナヅル』と『ナベズル』
生息地は北海道…じゃなくて『九州』!?
まずはタンチョウのお話を少しだけ。
日本の中でタンチョウを見られるのは北海道だけ、というのはご存知かと思います。
一年中北海道に留まり、夏は繁殖・冬は越冬をしますよね。
しかし「タンチョウは日本だけにいる!」という訳ではありません。
実は、ロシアや中国にもタンチョウは分布していて、この大陸のタンチョウたちは渡りを行うんです。
『マナヅル』と『ナベズル』も越冬をするために日本に来るんだぜ。
つまり渡鳥だ。
そして、タンチョウが北海道ならば…
『マナヅル』『ナベズル』は九州!
『ナベヅル』は鹿児島県と山口県
『マナヅル』は鹿児島県
こちらの県で毎年「冬」になると会うことができます。
夏の間はどこにいんだ?
夏はシベリア・中国・モンゴルなどの湿原で子育てです!
で冬になったら日本に来るっつー訳だ。
世界有数のツル飛来スポット『出水平野(鹿児島県)』
「マナヅルとナベズルに会いたい!」という方は、鹿児島県にある『出水平野(いずみへいや)』がオススメ!
毎年10月中旬から12月頃にかけて1万羽を超えるツルが平野にひしめく姿は圧巻の光景です。
渡来数と種類の多さは日本一であり、特に『マナヅル』と『ナベズル』はワンツートップの渡来数となっています。
九州に行ったら絶対立ち寄りたい探鳥スポットだナ。
【写真アリ】三羽を見比べてみよう
ツルの代表とも言える『タンチョウ』の見た目は、絵画に描かれるのも納得の美しさ。
頂点の紅は「丹頂」であり、名前の由来になりました。
体重は10kg前後ということで、人間の2〜3歳児と同じ重さですね。
そして、羽を広げた大きさは、240cm!
日本に生息する野鳥の中では最大の大きさです。
タンチョウはみんな知ってんだし、他の2羽にいこーぜ。
それでは、『マナヅル』と『ナベズル』はどんな見た目でしょうか。
まずは『マナヅル』から!
真っ赤な目の周りと青みがかった灰色の体が特徴的ですね。
「マナヅル」の名前は、本当のツルという意味で名付けられたと言われています。
羽を広げた大きさは約210センチメートル、体重は5〜7キログラムくらい。
世界の生息数は6500 羽程度と推定されています。
えーっと、1羽だけで立っているのが『ナベズル』です。
…周りは明らかハクチョウだろ。
『ナベズル』は首から下がススのように真っ黒なツルです。
この特徴的な体色が鍋底についたススに喩えられて「ナベズル」となりました。
羽を広げた大きさは約180センチメートル、体重は3〜4キログラムくらい。
世界の生息数は1 万1500 羽程度と推定されています。
そのうちの8割以上が冬越しに『出水平野』を訪れるそうなので、とても貴重な越冬地であることがわかりますね。
日本で出会える代表的なツル【3種類】|まとめ
せっかくなので、不定期に訪れるツルも含めて、日本で出会える7種のツルをまとめてみます。
- タンチョウ
- ナベズル
- マナヅル
- クロズル
- アネハズル
- ソデグロズル
- カナダズル
その中でも、決まった場所に行けば毎年見ることができるのは下の3種でしたね。
- タンチョウ
- ナベズル
- マナヅル
ザッと見ていきましたが、いかがだったでしょうか?
俺は九州に行ったら絶対!
『出水平野』を見るって決めたゼ。
タンチョウ以外のツルにも興味を持っていただけたなら幸いです!
それでは、この辺で〜♪